校長あいさつ
校長あいさつ
自律した学習者の育成
~子供の主体的な学びを支え、伴走していく学校づくりの推進~
新1年生51名を迎え、全校児童379名、17学級(通常学級12、特別支援学級5)で令和7年度の教育活動がスタートしました。また、本校には恵庭市通級指導教室「学びの教室『ルルマップ』」も併設されており、開設10年目の今年度は、60名でのスタートとなります。
さて、今、将来の予測が困難な激動の時代となっています。変動性(Volatility)、不確実性(Uncertainty)、複雑性(Complexity)、曖昧性(Ambiguity)の頭文字をとって「ⅤUCA」の時代とも言われています。生涯にわたって主体的に学び続け、自らの人生を舵取りする力を身につけることの重要性が増しています。
日本の子供たちを見ると、国際的に比較した幸福度の低さ、不登校や教育的支援を要する子供や特別支援教育の対象となる子供の増加等、課題は複雑化・多様化しています。また、学ぶ意義を十分に見いだせずに主体的に学びに向かうことができない子供、自律的に学ぶ自信のない子供が多い等、一人一人の意欲を高め、可能性を開花させる教育の実現が喫緊の課題となっています。
本校児童の実態を大まかに捉えた時、明るく素直で他者を思いやるという長所が見られる反面、学習面においては自ら学習に向かう意欲や態度・主体性、学習内容の定着や知識・技能の活用、基本的生活習慣の定着や善悪の判断や規則の尊重等に課題が見られます。子供自ら主体性を発揮して、他者と協働し、自ら考え抜く学びを充実させていくことが重要です。
そこで令和7年度の重点目標を『自律した学習者の育成』~子供の主体的な学びを支え、伴走していく学校づくりの推進~としました。
「子供が主語」「子供が育つ」という視点で教育活動の見直しを行い、子供たちが「主体的に学ぶ力、探究していく力」を自ら身に付けていくような教育活動を展開していきます。子供たち自身が、学校生活の中で、自ら考え行動していく。自分の目標に向かって挑戦・力を発揮し、目標を達成していく。周りの仲間、学級・学年、先生が子供たちの頑張りを支え、認め、励まし、称賛する。そして、子供たちの幸せ(ウェルビーング)に必要な資質・能力を育んでいく。そんな学校づくりを目指します。
本校は昭和40年に開校し、今年度は60周年を迎えます。