松恵の子は、こうして「高学年」になっていく。「お留守番プロジェクト」大成功!
- 公開日
- 2018/07/06
- 更新日
- 2018/07/06
お知らせ
6年生が修学旅行で不在の2日間を「安全に無事に過ごすこと」が、1〜5年生までの「お留守番プロジェクト」です。
休み時間に放送で「今6年生は、小樽の街へ自主研修に出ています。グループに分かれてお店に入って海鮮丼を食べたりします。」など伝えたり、「1年生から5年生までのみなさんが、しっかりお留守番してくれているから、6年生は安心して出かけられるのです。今日も、安全に楽しく過ごしましょう。」と呼びかけたりしました。
お陰様で2日間とも大きな怪我や事故無く過ごせたので、「お留守番プロジェクト」は大成功です!
けれど、松恵の子はそれだけで満足はしません。松恵の代名詞でもある「縦割り農園活動」において、6年生の代わりに5年生がリーダーとなって下学年をまとめ、ジャガイモと豆の畑で草取り、芽欠き、土寄せをするのです。限られた時間(給食終了後から普段は縦割り清掃に使っている時間と昼休みの一部)を利用して、「これ、頼んだよ!」と6年生に託されたミッションをやり遂げるのです。
そして、この日こそが、5年生児童の「次の6年生リーダー」としての芽をぐんと伸ばすきっかけとなるのです。昨年もそうでした。
今日は5年生の各班約2名の中でリーダーとサブリーダーを決めて、次のことを確実に行いながら、自分たちも芽欠き作業をする…という大変な役割を本当によく頑張りました。
1・2年生には「どれが雑草で、どれが作物の芽や茎・葉であるのか」「雑草はどうやって抜くのか」を教えます。「抜いた雑草をどこに置くのか」指示します。
3・4年生には「芽欠きとは何か」「太い2本を残して残りの芽をぬくときに注意すること」を伝えます。実際にやって見せて覚えさせます。
代々6年生から下の学年へと知識や技術が受け継がれて、松恵の「農園活動」は他とは比べものにならないほど「本格的」なのだと実感します。芽欠きをするから、収穫の時驚くほど大きなジャガイモになることを私は昨年初めて知りました。(お恥ずかしいのですが)
終わりの時刻が近づき、私は「あと1分後には笛を鳴らします。」と大声で伝えました。
すると2つの班のリーダーが、笛が鳴るのを待つのではなく、笛が鳴るまでにシャベルの土を落とさせ、バケツに入れさせ、並ぶように伝えています。サブリーダーはバケツを持ったり、できないでいる子を助けます。そして、集合場所へと引き揚げてきました。
「見通しをもって行動する」というのは、大人でも難しい場合があります。
「リーダーとして、今日は6年生がいなくてもしっかりやるんだ!!」
そんな意気込みが行動から伝わりました。
終わりの挨拶を5年生代表が行い、無事に縦割り農園活動は終了しました。これだけでも素晴らしいのですが、1〜4年児童と5年生のほとんどが片付けを終えて教室に戻った頃、事務生さんが児童玄関を掃き掃除しようと行ってみると、数名の5年生が土で汚れた玄関を掃いているのです。しかも、傘立てまでよけて。
「留守を預かる重み」「役に立つ喜び」「自分が清々しくなる行動」こんなことを覚えた5年生。これからが楽しみです。
「修学旅行」は6年生のためだけにあるのでなく、松恵では下学年が「高学年」になっていく「修行の日」でもあるのです。